■今日は冬だった。雪が降って寒かった。
■実はこの間の日曜日に体のトラブルがあった。夕方17km程走り1時間程たったあとクルマで移動中,シフトレバーを握る左手に力が入らない気がしておかしいなと思ううち,左足もうまくクラッチを踏めなくなって,意識も少しはっきりしなくなった。家まで1キロくらいのところだったのでなんとかたどり着いたが,クルマから降りようとしてもうまく降りれない。歩こうとしたら左足が出ず転びそうになった。まったく半身不随のような格好で冷や汗をびっしょりかきながら必死に玄関にたどり着いたときに,左手左足の感覚が戻った。その間10分ほどで,その後はまったく元に戻ってしまった。なんだったのかと思った。
■翌日,近くの病院で診察を受け,TIA(一過性脳虚血発作)と言われた。血栓が一時的に脳の血管に詰まる症状だとのこと。MRIの所見では小さな脳梗塞にも見える影があるとも言われた。
■思い当たることはあった。日曜日は夏だった。17℃くらいあったんじゃないだろうか,冬だからと油断していたら夏だったので水分補給がおろそかになり,脱水状態だったことは確かだ。1時間半で2~3kgは体重が減っていたと思われる。あと,前日の夜に伊坂幸太郎「死神の精度」を読み始めてしまって面白かったのでつい朝方まで読んでしまった睡眠不足もあったかと思う。本の内容は関係ないと思われる。
■先生にさんざんおどかされ,半身不随になると困るので本当ならこのまま入院してもらいたいところだが,とりあえず血液が固まりにくくする薬を出すので,一週間後にまた来てください。規則正しい生活を心がけ,脱水にだけは十分注意してください。といわれた。
■そしてなんとか一週間,無事に過ぎた。半身不随にならなくてよかった。
■昨日,家に帰ってNHKをつけると中沢新一さんが出ていた。人は往々にして相手の死を前にし,はじめて相手を客観的に見ることができる。相手の立場になって考えられる,というようなことを仰っていたのが印象に残った。
■クルマから降りて玄関まで必死に歩いているときは正直言ってこのまま死ぬんじゃないかという恐怖した。病院で看てもらって本当にやばかったことを知ってさらに恐怖した。今週,自分は非常にしょんぼりした気分であったが,逆に仕事でもなんでも相手に対しては,上司でも普段嫌なやつだと思っている相手にも,特別な意識をすることがなく自然に,そして少しの思いやりをもって接することが出来た。自分の場合は相手ではなく自分の死を目前にしたわけだけれども,中沢さんの話とおんなじことだと思った。大げさなことを言うようだけれど,自分のなかでは今回の体験は勉強になったと思っている。むしろ,いつでもこのような気持ちで相手と対することができたら非常に楽だなとさえ思ったのだが,でも残念ながら今日あたりは普段の状態に戻ってきたようなのは,早くも無事だったことに対して油断が始まったのかと思う。現金なやつだ。油断大敵だ。
■身内も読んでいるのでこういう刺激的なことは書こうか書くまいか迷ったのだが反省の意味で書いた。反省文だ。大丈夫なのであまり心配しないでください。気をつけます。
■ちなみに私が処方されたのはバイアスピリンという薬で,これはバファリン(アスピリン)と同じ成分だとのこと。本などで調べると,アスピリンにはいわゆる血液をサラサラにする効果があるので,脱水症状になりやすいような状況のときには服用すると血栓予防になるのだそう。登山する人なんかも実際使っているらしい。量はバファリンを4分の1錠(80mg)くらいで効果があるとのこと。