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2010/04/19

長野マラソンを今年も走った

今年もよかった。ほんとにいいよ,長野マラソンは。

自分の場合,事情があって記録を狙うとかとういう目標は無かったりして,実は直前までそれほど気分が盛り上がっては居なかったのだけれど,今年も家族に助けられて家を出,当日朝,飯山線を北長野駅で7時20分に降りて,会場まで早足で歩く20人ほどの集団から意図的に間合いをはかり,懐かしい景色を楽しみながら一人歩いていたところ,わき道から現われたご婦人,小脇にキャンバスのようなものを抱えている。絵描きさんなのかな?とか思いながら見ていると,話し掛けてきた。

「今日,お走りになるんですか?」

あわててヴァンパイア・ウィークエンドを聴いていたイヤホンを外して答える。

「あ,ええ。そうなんです」

「ああ,やっぱり。応援してます。がんばってくださいね。家が近いので,毎年応援に行ってるんですよ。」

「どうもありがとうございます。」

「今日は暑くなりそうですね。」

「そうですね。」

と答えて,このあと着替えをして荷物を預ける時間が迫っているので「それでは」と言って失礼した。我ながらなんて気の利かない応対なんだって悔やみつつ,一方でがぜん気持ちが盛り上がってきた。ありがとう,絵描きさん。この温かさが長野マラソンの魅力だ。


まったくストレスの無い秀逸な運営力のおかげで,クイックステップジャージへの着替え,エナジージェルのスペシャル容器への注入,トイレでの軽量化,手荷物のトラックへの積み込み,などがスムーズに済み,スタート地点へ。ゲストの高橋キューちゃんの去年のデジャブのような挨拶を経て,無事スタート。「幸せだなあ」と加山雄三の口調で思った。


記録を狙うとかという目標がないとか言い訳をする自分にとっての,今回の目標は給水だ。自転車用のボトルを持参して,給水ポイントごとに300ccずつ補充し,確実に摂取する。自分の4時間あたりの発汗量4リットルに対して,3リットルは補充できたから成功だ。胃的にもこれが限界だし,レース後のTIAも今回はなかったし...。


給水ポイントでは,係りの人に助けられた。立ち止まってカップの水をボトルに移していると,すかさず中学生か高校生の人が急いで手伝ってくれるし,やかんを持っている人に「すみません,ここにもらえますか」と言うと,急いでボトルに水を注いでくれて「がんばってください」と送り出してくれた。


なんていうか,途中で高橋キューさんと2回ハイタッチをしたりとか,今年はどーも君とハイタッチできなかったとか,ゴールで高橋キューさんと一緒にゴールしたりとかそういうことではなく,去年長野マラソンに初めて出て,今年も何を差し置いても出たいと思ったのは,満開の桜の薄紅色と菜の花の黄色,そして遠くの山の雪の白さと明るい日差し,涼しい風。そしてなによりも沿道の人たちの応援とスタッフの親切さ。沿道のおじいちゃんおばあちゃんには積極的に応援に答えて手を振りたくなる選手(含・自分)が多いのもよくわかるし,スタッフもほんと親切だし一生懸命なんだよ,ゴール後にタオルを掛けてくれたりおにぎりなんかを渡してくれる中学生だか高校生のスタッフの「お疲れ様でした」と,こっちの目を見て掛けてくれることばの鮮やかさ。この大会に参加した人はみんな長野のファンになるんじゃないのかな。


こうやって沿道でも応援され,スタッフにも親切にされてちやほやされた4時間を過ごすと,自然と自分も他人に対して親切にしたい気持ちになる。きょうは朝,駐車場の猫さんと,会社の警備員さんと,電話の相手に親切にしてみた。来年もぜひ出場したいとおもう。

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