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2018年5月

2018/05/19

人間ドック、オブ・ザ・ベイ

午後になって左の扁桃腺のあたりが痛む、が、風邪ではない。というとそういう根性論を言うからお前はダメなのだ現実を直視せよ。と言う人がいるがそうではない。先ほど早起きして受けてきた人間ドックで胃カメラないしは内視鏡を左の鼻から入れたという紛れもない事実・要因があるからだ。

その胃カメラ。検査中に技師の人がやたらため息をつくので万一の事態も覚悟したが、検査直後の説明で特に異常ないことが分かった。ため息は癖のようだった。


血圧はまあ正常。ここ5年連続で伸びている身長は聞き逃したのでレポート待ち。採血はちょっと痛かった。視力は1.2と0.8で相変わらず右が見えない。聴力完璧。肺機能は例年幼稚園の先生のような技師の方の応援にまんまと笑わされてしまい実力を発揮できていなかったが今年は違う技師の人がラジオ体操の指導員のような生真面目な指示のもとかなりのパフォーマンスを発揮できたと思う。


最後、検査の速報的な問診があり、心臓の1パルスの開始から終了までの時間幅が少し広いけどまあ今のところ問題は、もごもご。という説明が気になり詳細を質問したところ、血圧が高い状態が続き心肥大になったり、あるいはスポーツ心臓だとこういう波形になるという。マラソンしているのと関係あるかとさらに聞くと、その影響ですね、脈が遅いのもそのせいでしょう。心配ありません。私もありますから。はは笑。と話がはずんだ。どうも先生も走る人のようだった。


全部終わって11時頃病院を出てやたらめまいがする。内視鏡で空気が入ったのかやたら腹も張って調子が良くない。朝はん食ってないからなと思って普段行くことのない近場のビッグボーイに直行、野菜、ハンバーグ、カレー、その他を爆食。念のため帰宅後体重を測ってみるといつもより1.8kgのマイナス。ビッグボーイに行ったのに1.8kgのマイナス。おれは毎朝どれだけ朝はん食ってるんだと思った。


人間ドックに行くときは聴くことが恒例になっている  (Sittin' On) The Dock of The Bay 。ちなみに病院と東京のベイとの距離は30kmほどだ。十分遠い。差し当って、早まって付けたタイトルをどうこじつけるかが課題だ。


Otis Redding - (Sittin' On) The Dock of The Bay (Take 1)

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2018/05/06

佐久鯉マラソン~信州なかがわハーフマラソン

春の信州シリーズの後半として、5/4佐久鯉マラソン、5/5信州なかがわハーフマラソンに出てきた。後半ということは前半があったのかということになるが、あった。4/15長野マラソン。後付け。

4時に家出、16号~外環~関越~上信越道で7時過ぎに会場到着。曇っていて風が冷たい。寒い。今年はバルーンが飛んでなかった。受付を済ませ、自販機の缶コーヒーで腹を温めながら開会式を待っていると日が出てきた。そうすると途端に暖かく新緑に包まれた初夏の景色が美しい。

開会式の前に準備体操を列の前でこなす。それはもちろん大会ティーシャツに「把瑠都」と書いたゼッケンをつけたニコニコしているゲストの把瑠都さんを間近で見るためだが、明日エストニアに帰国するというのに良く来てくれた。準備体操も普段そういうのはすっかり省略してしまっている自分には結構ためになった。

開会式。佐久市長からもその旨、国会議員そして大統領になるため帰国するという紹介があり拍手が起こる。大統領になってほしいという拍手だろうか。それとも来てくれたことに対する拍手だろうか。そして把瑠都さんの挨拶はそうした紹介とは関係なく屈託がない。続いて競技委員長からの競技説明。マイクの高さがあってないことに気付き、すかさず歩み寄りマイクの高さを合わせる元大関・把瑠都。さすがだ。競技委員長も一言「すみません」だ。


もうこれを見ただけで来たかいがあった。満足な気分で更衣室に向かい着替え。着替えて更衣室から出てくるとファミリー2kmの部を走る把瑠都さんがちょうど通り掛かったところ。苦しそうな表情。ニコニコしてない把瑠都さんを見たのは今回後にも先にもこの瞬間だけだ。

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10kmの部。和やかに9時45分スタート。まずは公園内を2周。1周目、やたら脚が軽い。準備体操の効果だろうか。2周目。早くも胸が苦しい。浮かれすぎ。公園を出て3km過ぎて、今年も子ヤギさんたちがめーめー往年してくれて、これだけで来たかいがあったと思ってちょっとアクセルを踏む。5kmで折り返してここまでは追い風。ここからは向かい風。スタートから前に行ったり後ろに行ったりしてた帽子にエストニアと日本の国旗を立てて大会を盛り上げていた御人もその旗を帽子からリムーブし手に持ち帰るほどの風。


胸の苦しさが解除されたのはこのあとしばらく下った残り3kmの看板あたり。残り1kmからの今年は上野選手がいない上りを一人でこなし、残り500m、別の部の小学生と並走。強敵。なかなか抜けない。将来の世界選手権候補に違いない。ゴールして、今年も秀逸なはがきサイズの完走証。水をもらって把瑠都さんのチョコをもらって、昼はんは出店の佐世保バーガー。応援しながら半分食ったところでバーガーのバー具の部分を地面に落とす失態。バーガーを食うのは難しい。

そんな爽快な佐久をお昼にリーブ。小諸あぐりの湯で汗を流し、国道142経由で、次の目的地、なかがわハーフ略してナカハマの受付に向かう。


途中、駒ヶ根に入り、白をまとった駒ヶ岳が雲の隙間からうっすら見えただけで感動。いちおう長野出身だけど、北信出身なので南信に来たのは初めて。山が違う。山塊がいちいちでかい。駒ヶ岳を見上げる角度が違う。ははーと恐れ入る。


一旦、今日の宿(駒ヶ根ICちかく)の位置を確認して、そのまま中川村へ。


受付会場に近づき、橋を渡る。この明日スタート直後にわたる橋が、もうすでに俺の心をつかむ。受付会場の駐車場に車をとめて徒歩で速攻で橋に引き返す。なんて深いんだ。眼下に深く緑の川。


受付。ゼッケン引換券を見せるとゼッケンを渡す前に「道、どうでした?遠くから大変でしたね」と。「いや結構スムーズでした」とここまで策を走ってきたことを忘れて答えるくらい心揺さぶられ、さらに俺の心つかまれる。「今年最後なんで特別のゼッケンです」と言って、シルバーゼッケンを渡される。先日の長野マラソン以来だが、ナカハマは今回初出場なので申し訳ない限りだ。

続いて抽選。「こんにちは」と言っておじさんに声を掛ける。「こんにちは」と返したおじさんに封筒を見せて「どの箱でもいいですよ」と言われた左から2番目の箱から1枚引く。14番。案内された14番のテーブルに行くと、「わー、あたりですよ」と別のおじさん。洋ナシジュースをいただく。

もうすでに俺は中川村に移住してもいいんだという気分で、ナカハマンの後頭部を写真にとったりした後、ひとまず中川村をリーブ。宿ちかくの飯屋、ソースカツ丼で明日に備える。

翌朝。駒ヶ根の宿から朝8時に再び中川村に到着。第五駐車場からスタート会場に向かう道のりの景色が、さらに俺の心をつかみ、つい隣を歩く見知らぬおじさんに声を掛ける。「今日は暑くなりそうですね」「そうやね。26℃っていうてたよ」「予報ですか、天気」「うん」「でも空気渇いてるから(さわやか)」「そやね。」


更衣室はあるが、そこらで適当に着替え、荷物預けもあるけどその辺に適当に荷物を置き、開会式。司会進行の「村にはおじいさんおばあさんしかいないと思ったら大間違いです、小学生から歓迎の言葉です」といった意味の紹介を受けた小学生の歓迎の言葉、「いままで生きてきてこんなに大勢の人を見たのは初めてです」

続いて地元の音楽家やダンサーによるパフォーマンス。その後半は、この大会を始めるきっかけとなった小澤さん(71)への感謝として捧げられ、それに対し小沢さんが深々とお辞儀をしハンカチで涙をぬぐう場面を、たまたま間近で見ていた初出場の自分も涙をぬぐう。

そのあと、競技役員から競技説明。出だしで「この流れでいきなりまじめな話ですみません。」

続いて、準備体操のエアロビクス「時間が押してるので手ばやにやります」

スタートゲート前に集合。スタート前のコース説明。うわさには聞いていたが秀逸。たぶん実行委員の、たぶんオフィシャルのブログを書いてる方だと思うが、スタート前のほんの5分くらいの時間に笑いあり涙ありで飽きさせない。これを聴けただけでも来たかいがあったとさえ思う。

以下、記憶をもとに意訳(録音できなくて残念...)

・スタート直後に牧ヶ原橋を渡ります。年々老朽化が進み強度は今最低の状態です。この3900人が一斉にわたると、おそらく橋は崩落。先ほどドローンで感動的な映像を録ると言いましたが、それは皆さんが橋から落ちていく姿になる可能性があります。
・スタートから3kmは急な上りです。たいていはこの3kmで疲労困憊。リタイア寸前に陥ります。ハーフマラソンでたった3kmでリタイア。嫌ですね。やめるなら今です。
・この大会には実行委員長がいますが、影の本当の立役者が小沢さん。小沢さんがこの大会を立ち上げました。その小沢さん、実は今、ある病気と戦っていて、人生のラストスパートに入っています。小沢さんにひとこと頂きます(小沢さん、胸がいっぱいで何も言えません。ただ、ありがとう、ありがとうと」
・3kmの登りを過ぎると、給水所があります。その給水所にいるのが、「あいこ」さん、です。皆さんぜひ「あいこさんありがとう」と声を掛けてください。これが私からのサプライズです。このあいこさん、小沢さんの奥さんです。
・登り終わると、ずっと下りです。昨年のトップ選手はこのくだり、100を9秒台で走ってました。
・下り終わると次の強敵が待ち構えています。いわゆる田舎の香水です。みなさんリタイア寸前です。
・そんなに速く走ることはありません。各所に私設エイドもあります。なるべくゆっくり走って長く村を堪能し、体重を増やしてゴールに帰ってきてください。


自分は北信の出身で、実は南信にくるのは今回初めてだったのだが、みんな朗らかで、沿道で応援してくれるじいちゃんばあちゃんもみんな笑顔で、小学生のスピーチから始まるユーモアあふれる感じというのは、南信だからというのかどうかはわからないけど、北信とは違うものがあるなあ、いいなあと思った。


そしてスタート。ご案内の趣旨に倣い時計は見ない。橋を渡ると確かに上り。10%くらいだろうか、自分なら自転車で間違いなく足を着く傾斜。そこを6分から6分30くらいのペースで楽しく登る。なんでペースが分かるのか。それはちょっとだけ時計を見たからだ。


「それカメラですか?」空手の胴着の走者から声を掛けられる。今回実は親指サイズの小さいビデオカメラをもって走っていて、坂を上る背後に見える山があまりにきれいだったのでそれを向けていたのだ「ああ、ええ」と相変わらず気の利かない返答。


これに限らず、ランナー同志でこんなに会話があるマラソン大会は初めて。そして、撮影したはずの絶景が操作ミスのせいでほとんど録れていなくてびびる。


苦しいけど美しい坂を登り終えて下り。前方に白い山。気持ちよく下ったり、道端で応援してくれていた老夫婦お手製の梅漬けがあまりにうまくて感動のあまり引き返し感謝を述べたり。


そんななかもしかして一番驚いたことは給水所。これでもかとばかりに私設も含めて3km毎かそれ以上頻繁にあるのだが、どの給水所も紙コップが散乱していない。みんなちゃんとごみ箱に入れる。なんなら入れ損ねて地面に落ちたコップを引き返して拾って入れなおす奴までいる(おれ&others)。なんなんだこれは。というか、自然にこういう気持ちにさせる何かがここにはあった。こんな美しい村を走らせてもらってることへの感謝、じいちゃんやばあちゃんや沿道の人たちへの感謝。


「おもてなしという一方的なものを私たちは考えていない、そうじゃなくて大事なのはわかちあい。村のじいちゃんばあちゃんの応援にもし何かを感じたら、ぜひそれを伝えてください」という意味のことを何かで読んだ気もする。コトラーで言えばマーケティング3.0、spiritの段階が実現されているともいえる(ほんとか)。


7kmくらい、あまりにアルプスがきれいなのでやはり道端で応援してくれている方に立ち止まり「あの、白い、あの、きれいな山はあれ、駒ヶ岳ですかね」と思わず尋ねると「ああ、あれはね、南駒、南駒ケ岳です」と応えてくれる。「ああ、そうなんですか南駒ケ岳なんですね、そーか、南なんですね、いやー、きれいなもんでずっと見ながら走ってました。じゃあ駒ヶ岳は?」「ええ、あの右側に少し頭が見えているのがね」「あーあー、あれがね、そうですか、駒ヶ岳は」

1,2分立ち話をしていただろうか。おじさんにお礼を言い、踵を巻き上げたきれいなフォーム、4分30秒台で再スタート。「わーい」と叫びつつ(心の中で)。


そうしてところどころで立ち止まり、わーいと(心の中で)叫びつつダッシュする、などして、田んぼ、水力発電所、天竜川、などを見ながらあっという間に残り2km。有名な「ガリガリ君エイド」で自分的にはおそらく30年くらいぶりのガリガリ君をかじりながら最後の急坂を登り、そして最後下って、レッドカーペット敷かれたゴールをゴール。


ゴール後にはフルーツやリンゴジュースの振る舞いがあり、さらに、おにぎりとバナナとドリンクが入った袋を貰う。おにぎりは市販ではなくラップに包まれたお手製だというところに感激。回復をスーパー助ける。3千数百人分を握ってくれたのだろうかと思う。

そういえば後半15kmくらいの天竜川の堤防に花の植わったプランターが延々と並べられていて、疲れが出てきた頃、しかも向かい風の中、心癒された。これも想像してみれば手間のかかる地道な作業にちがいなく、それを人手不足のなかあえてやる、選手が疲れるポイントだからやってくれてるのだろう、心意気に胸が一杯になる。

これに限らず、運営のあらゆるところに工夫やアイディアが感じられ良く考えられてるなあと感じた。いずれもお仕着せではなくて手作り、しかも手間暇かかる類いのもの。熱意のあるメンバーだからできたこと。だからこそ魅力にあふれ愛される大会になったのだろう。そして継続が難しくなった理由でもあるのだろう。


ゴール後、最後のランナーがゴールしたあと、みんなでゴールのレッドカーペットを走る「終了式」をするというので待つ。なかがわハーフマラソン、今回で最後。数名の有志で運営していた中スタッフの人員確保が難しくなってのことだと聞く。ゴールから結構時間がたっているのに、みんななんとなくブラブラしてそれを待っている。そして最後のランナーがゴールし、終了式。ゴールゲートの上に上がった、小沢さん、実行委員の方にみんな手を振り感謝の言葉を掛けながら最後のゴールをくぐる。こんな大会に最後参加できてほんとに良かった。


帰り際すれ違った数名に中学生に「ありがとうございました」と声を掛け活舌の悪さに怪訝な顔をされるも、満足な気分で駐車場へもどる。途中、すれ違う参加者に「ご苦労さまでした」と声を掛けられる。こんな大会初めてだ。自分もまねして追い越すたびに「ご苦労さまでした」と声をかける。スタート直後に並走した空手家と偶然出会い、2,3言葉を交わし、駐車場到着。


ただちに参加案内に割引券が入っていた「こまくさの湯」に行き、駒ヶ岳を展望しながら汗を流す。仕上げに「ミニソースカツ丼セット」。マラソン大会が終わってもいつかまた来たい。

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