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2018/10/02

たいしょ

10月から市のごみ収集日が変わったのを忘れていて、朝、燃えるゴミを出しに行ってしまった。ごみ収集所に向かうと一人のおじいちゃんが座って何かを見てるなあと思ったが、その後ろ姿におはようございますと言いながら収集檻にゴミを入れようとすると、

「そうか、今月から変わったんだなあ」

とつぶやく独り言。
はっとしてその時初めて収集日が変わったことを思い出し、「そうか、今月から変わったんでしたね」と言って彼を見ると、「火と土になったんだな。あとは一緒だな。」と教えてくれる。彼がさっきから見ていたのは収集日を記した看板だった。

「知らない人もいるんだろうな」

と言って収集檻の中、すでに何袋か入っているのを見ながら帰って行く彼。
「水と土ですか、しまったなあ」と言って入れかけた自分のごみ袋を戻そうとすると、

「おう、たいしょ、いいんだよっ。一日だけだから。明日取りに来っからさ」

と、こちらを見ないで声を掛けつつ去っていった。
大工の棟梁のような口調で。

その「大将」という呼びかけがうれしかった。なんとも言えない親しみと私への気遣いがこもっていた。

思えば、あの看板を見ている時間は不自然に長くてそもそも私に注意する為に待っていたように思えるが、、
その注意の仕方が、さも自分も知らなったかのような口ぶりによって角が立たないようにするエレガントなやり方。

明日もいるかな。明日も行ってみるかな。

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コメント

ええ話ですね。おじいちゃん、さり気なく教えてくれる感じがかっこいい。自分も真似たい。

「あなたが悪い!」ではなく「…に問題がある」と表現する英語のフレーズ「There's a problem with …」みたいな感じ?

「たいしょ」もいいなぁ。

投稿: hyh | 2018/10/04 14:22

hyhさん。どうもです。

そうなんです。
逃げ道を作ってあげてから本題に入る感じでしょうか。
2重の意味で教えて貰った形です。

ちなみに今日は棟梁はいなくてトム・ウエイツみたいな爺ちゃんがいました。渋かった。

投稿: nbb | 2018/10/04 20:47

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