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2019/07/15

ムツばあさんの歳月

2019年7月15日放送
NHKドキュメンタリー - 秩父山中 花のあとさき・最終章~ムツばあさんの歳月~

を見た。
番組HP https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/92676/2676049/

2002年、NHKの番組「にんげんドキュメント」で放送された「ムツばあちゃんの花物語」は、高齢化が進んだ山間の小さな集落で、長年お世話になった畑を放っておくのは申し訳ないからせめて花を植えて山に還そうと日々黙々と1万本の花や木を植えてきた老夫婦を紹介した番組で、ムツさんたちの人柄やものの考え、言葉の一つ一つにたいへん胸を打たれた。

NHKの若手カメラマンが一人でカメラを担ぎインタビューして作り上げたという番組。まるで祖母祖父と孫のような会話が温かかった。そしてそれからもムツさんと太田部の四季を見守り、節目節目で番組を届けてくれたその百崎カメラマンが、今回の「最終章」に寄せたコメントに

 「どうしたら、こんなすてきな生き方を、考え方を持てるのだろうか。」

とある。正にそんな気持ちを百崎さんのまなざし通して私たちは共有してきた。虚飾やハッタリに満ちた世の中でつい忘れてしまいがちがな人間そのものの魅力。見終わって少しだけの動脈硬化が改善したような気がした。何度でも再放送してほしい。


今回の最終章で、2年前に新井さん夫婦が亡くなったこと、無人の集落になったことを知った。限界集落の現実。山に還っていく古里。そこではかつて、いたわり合ってかばい合って人達が暮らしていた。
そしてムツさんの
「通りすがりの旅の人が紅葉に目を止めひとときを過ごしてくれたらどんなにうれしかろう」
「いつか人が山に戻ってきたとき、花が咲いていたらどんなにうれしかろう」
という願い通り、今でも花木を見に人々が訪れるという。

 

話す言葉の一つ一つがまるで詩のようなムツさん達。
覚え書きとして過去記事のリンク。

花のあとさきを観た(2008/02/10)
ムツばあさんが遺したもの(2009/08/20)

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