自分の中では一年で一番本気で走ることになっている長野マラソン、昨年よりも2分ほど早く3時間58分少々でゴールにたどり着くことができてよかった。
かなり本気で走れたとは思うが、近年は地球温暖化の影響かタイム的には振るわない。スタートの8時半で19℃、12時で21.7℃だったようだ。昨年は20℃→23℃だったが曇りで風があったのに対し、今年は日差しが強くて風があまりなく、体感的な暑さは今年の方が厳しかったように思う。
あと五輪大橋を渡る際に防災スピーカー(?)から乾燥注意報のお知らせが流れていたくらい空気が乾燥していたので、大量の汗もすぐに乾いてしまい塩を作ってるような状況だったので、かぶり水や今年から設置してくれたシャワーが大変助かった。
--
前日、移動中のトンネル内で携帯電話の緊急地震速報が鳴り響きびびる。大町で震度5強だとラジオで知る。昨年も前々日に同じく大町で震度5強があったことを思い出し、被害が無いことを祈る。
その後もう一度緊急地震速報が鳴った。午後3時ごろだったが私はその時もう長野市にいて、震度5弱とのことだったが私のいた長野駅付近はたいして揺れなかった。トラックが通過した程度の小さな縦揺れを感じただけだった。もしかしたら市内でも震源地に近い松代方面が強く揺れたのかもしれない。松代の千曲川沿いはマラソンコースになってる。コース上の安全確認などご苦労を思う。
西日照らす開会式
ずくを出して善光寺の参道にあるセントラルスクエアで開催されていたウエルカムフェスにも寄ってみた。ちょうどプログラム最後の開会式が始まったところだった。ステージ上の椅子が一つ空いていて、出席予定だった副市長は公務のため急に来られなくなったとのこと。地震対応だろうか。
長野駅
NHKの画面から
--
当日、4時半にセットした目覚ましよりも早く4時に自然起床。もしかして今日は調子がよいのではないだろうか。おにぎり2個とチキンサラダを食べて、走る支度をして出発。7時に会場到着すると同時に場内放送では7時の時報で時計合わせのアナウンス。前回大会のテーマソングで歌われている通りだ。楽しい。
準備に取り掛かる。といっても補給用のジェルをバッグから取り出しポケットに入れるだけだ。自転車のウエアなので背中に三つあるポケットに1個ずつ入れる。確認のため軽くジャンプしてみる。するとやっぱりポケットが跳ねてしまい飛び出しそうだ。というのも昨年は走行中知らないうちに1つ飛び出してしまった実績があり、美しい信濃路を自分の落としてしまったごみが汚してしまったことを後悔した。少し考えて、腹巻型のポケットでウエアのポケットを外から押さえることにした。見た目があまり良くないが機能重視。

というか腹巻型のポケットがあるならそっちに入れればいいんじゃね、という意見もあるが、自転車ジャージの背中のポケットから取り出してこその補給食だ。
収納の目途がついたので、荷物を所定のトラックにもっていく。自分のコンテナはどれかとキョロキョロしてたら親切なスタッフが笑顔で受け取りにきてくれてうれしい気分になる。その後トイレに寄って、少し準備運動をして、割り当てのスタートブロックの一番後ろに入る。なんかいつもより密集度が高い。
スタート前、ゲストの高橋尚子さん。この中にも地震の被害にあった人がいないか心配しながら来たが、こうして開催してくれることに感謝して、この貴重な時間を一生懸命楽しくがんばりましょう。と、皆の気持ちを代弁してくれるかの挨拶に、やる気がブースト。
そして号砲。ゴー・フォー・ブローク。
実は、2月の愛媛マラソン以降わりと調子が良い気がしていて3時間半くらいで走れるかなという期待があった。一方、気温が高いという気がかりもあり、気温20℃だとどのくらいタイムが落ちるものかと調べなくていいのに調べたところ、補正式(統計データに基づく経験式)を見つけた。それによると理想気温7℃(先の愛媛はまさにこのくらい)に対し、気温20℃では約8%のタイム損失で、予想タイムは3時間58分。
一旦忘れることにして、とりあえず善光寺の坂を下るところまでは好きにさせてもらいましょう、と水戸黄門の口調で心につぶやき足を踏み出す。
走るにつれ腹巻型のポケットがずり上がって来くるため腰回りが気になってしょうがないが、もう走り出してしまったのだ。これも考えない。
善光寺の下りでは例年通りに長野市の男声合唱団ZENが歌ってくれており、自分は今回のシューズの選定に当たってそのことを思い出し、M社の「NEO ZEN」というシューズを履いてきた。そして後で信毎の記事で知ったことには、我が学生時代の恩師がその合唱団の一員として歌ってくれていたとのこと。メンバーだったことすら知らなかったとはいえ、それに気づくことができなかったとはなんたる粗忽。来年はなんとか気づきたい。
信濃毎日新聞より
善光寺の下りを気持ちよく終えた。満足したので少しペースを緩めることにした。やはりかなり暑さを感じるので、いまのキロ5から10秒くらい落としたい。と思いながら走ってるのに、下りで蓄えた運動エネルギが衰えないというか、そのあと6kmほど緩めても緩めてもキロ4分55が続いた。善光寺の坂の人知を超えた位置エネルギの大きさを感じる。
14キロ、犀川の堤防に上がったあたりでようやくいつものペース(5分5秒くらい)で安定した。20キロ、五輪大橋の上りからは自分で緩めたわけではなく自動的に一気にペースが落ちていった。ペースが落ちた自分をちょっと意味が分からない猛烈なスピードで追い抜いて行った黄色いゼッケン、あとで川内優輝選手だったことを知った。足の故障が悪化したので勝負はせず最後尾からスタートしたとのこと。
もうこの先に善光寺の下りは無いので、回復することはないだろう。気温や日差しが厳しさを増してくている。遠くに連なる飛騨山脈だけが白く涼し気だ。
ペースが落ちるのはいいとして、それに伴いシューズの中の問題が発生するのが最近の恒例となってしまってるのが悩みどころ。フォームが崩れるからだと思うのだが、27キロ過ぎくらいから右の親指の爪と左の小指が痛くなり始めた。足が前にずれ靴下が指先を圧迫している。30キロでシューズを脱ぎ原因である靴下のずれを直した。そしてその際に足が攣りかけた。昨年のレース後に脱ごうとして足に力が入り激しく足を攣って苦悶したことを思い出す。このシューズの唯一の難点だ。
その後は、シューズを脱ぐことはリスクが高すぎるので、代わりにカカト歩きをすることで靴下のずれを修正する方法を編み出し、これを1キロごとに実施しながらゴール。
驚いたことにタイムは3時間58分。なんと補正式の計算通り。補正式すげーなと思った。
--
レース後、更衣室で着替え。体育館は工事中のため、代わりにサッカースタジアムの観客席。なんとか攣らずにシューズを脱いだ。脱ぐときはリラックスして一気に引き抜くのがコツだ。一方、履くときはこの手は使えないので脱ぐより数倍困難である。なので今回はサンダルを持参した。履き替えて着替え無事終了。
若干立ち眩みで目の前を星がチラチラしたが、ゴール後にもらったポカリスエットを一気飲みして、持参していたポカリスエットも一気飲みして危機を逃れる。もうしばらく見たくないくらいポカリスエットを飲んだ。
いままでアミノバイタルだった協賛が大塚製薬になったのか、給水所はアミノバリューからポカリスエットに、ホワイトリンクで提供されるジェルはアミノバイタルパーフェクトエナジーからボディメンテに変わっていたのは今回誤算だった。ボディメンテはレース後に採るにはいいものだがレース中にはちょっと手が出ないので、次回は自前で1本余計に持っていきたい。水もポカリスエットだとわかっていれば、別のを持参しておきたい。
--
会場を後にし実家へ。桜は終わっていて、真っ白でモコモコな梨の花が満開で迎えてくれた。季節の進みが2週間くらい早いような気がする。それに合わせて長野マラソンの開催日を2週間早めるというのはおそらく簡単なことではないので、なんとか地球温暖化を食い止めたいものだ。
帰りのシャトルバスから